ショートストーリー／愛され力＝スパイス？

「愛され力」って何だ？
私は今や、齢○○(年齢のことです。カッコつけて表現しています)。
人生の岐路に何度も立ってきた経験の中で、その都度この問いに対する答えが変わってきた。これは誰にも当てはまることかもしれない。
「愛され力」の問いの解答欄に書き込む解は、変幻自在なのである。

十代の時は「笑顔の多さ」って答えてきた気がする……。
働き始めの二十代は「瞬発力」や「行動力」とかカチコチな事を言っていた。
三十代以降は……まぁ。もっと細かい分岐点ごとに「あーだ、こーだ」と……。

「愛され力」って結局、何だ！？
経験を積むと、鎧を纏う人と脱ぐ人がいるが、私は、出来れば鎧を脱いで、分かりやすく表したい。

そう例えば……。
目玉焼きにかけるのが醤油でもソースでもほりにしのスパイスでもいいの。
美味しければいいし、たまには変化してもいいの。

カレー作りで具を炒める時にスパイスをたくさん使うのも、パンチがあってステキ。
何なら、至高のスパイス加減を探求するのもいいかも。

ここだけの話、ココアにほりにしを少しかけて飲むのが好きなの。
でも、ビックリされるからコッソリ家で楽しんでいるの。

私は今や、齢〇〇。
現時点での愛され力の答えとは「変化を楽しむ」ことなのかもしれない。

とりあえず、初めてチャレンジする竜ヶ岳登山では、ココアとほりにしを荷物にプラスして持っていこうかと思う。もちろん、シェア分も持ってね。(誰とシェアするかは秘密です。←強がり)

※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。